アメリカ鉄道旅行への誘い

正式名称:National Railroad Passenger Corporation
日本語訳:全米鉄道旅客輸送公社
通称:アムトラックAmtrak(AMERICA,TRAVEL,TRACKの合成語との事)

この質問は、非常に多いです。(アメリカにいた事のある人でさえ、知らない場合があるのですから、ちょっと驚き!)
トラックという言葉から、車関係を連想する人が多いようですが、アムトラックとは、全米規模で走っている旅客列車の事。全米を走るといっても、アムトラック自体が持っている路線は北東の極一部にすぎず、あとは各地方鉄道会社の路線を借りて、列車を走らせているのです。
そうやって間借りしているわけですから、時間に遅れる事もしばしば。それがアムトラックなんです。

アムトラックの路線は、ハブであるシカゴを中心に、放射線状に伸びています。このシカゴとニューオリンズを結ぶラインが東西の分かれ目になっていて、西側と東側では走る列車や趣がかなり違っています。

西部エリア


  • 始発から終点まで50時間近くかかる、観光目的の長距離列車が主。

  • のんびりした旅を目的とする、年配の利用者(得に老夫婦)が多い。バケーション中は、家族連れも多く見られる。

  • 曜日限定の運行が多く、利用する際にはスケジュールを組むのが少々厄介。

東部エリア


  • 走る列車は1階建のシングルレベル編成。この中には、ヘリテージ・アムフリート・メトロライナーなどの種類がある。NY-ワシントン間を走るメトロライナーは、速度の遅いアムトラックの中において、電化された区間を走る高速の列車。

  • 観光はもちろん、短距離になると移動の手段としても使われる。メトロライナーは、ビジネスマンの利用も多い。

  • 西側に比べ鉄道が発達しているので、整備された駅が多く、列車も毎日運行しているので(極東地域に至っては日に何本も運行)比較的利用しやすい。

※更なる詳細は、 北米大陸鉄道の旅がとても参考になると思います!

はっきり言って、移動手段をメインに考えたら、アムトラックは欠点だらけの乗り物です。ここは頭を切り替えて、アムトラックという"列車"に乗るのではなく、アムトラックという"観光地"を訪れるのだ、と考えてください。とは言うものの、アムトラックの欠点は、その魅力をも食い尽くしそうなほどなのですが......。

アムトラックの魅力

現地の人々と交流しながら、普段見られないような大自然を満喫できる、という事......かな?
ただ単に雄大な自然だけ満喫したいなら、車だってバスだってある。でも、人とのコミュニケーションもしようと思うなら、アムトラックが一番!だと、私は思っているのです。

しかも、長時間共に同じ空間の中で旅をするわけだから、なんとなく仲間意識のようなものも芽生えたりするんですよね。通りすがり的な出会いではないって事かな?実際、アムトラックで出会った老夫婦も、色んな人達と出会って色々とお話するのが楽しみだって言ってました。

それにバスや車と違って、移動中に車中を歩き回れるのが、嬉しいですよね。(ただし揺れが激しいので、注意しないと転びそうになる!?)

利用のメリット


  • 座席もゆったり、寝台もあり、更には車中も歩き回れるので、長時間でも比較的楽。

  • 運賃が高いせいか、それなりに収入のある人達の利用が多い為、安全性が高い。

  • トイレはもちろん、食堂車にスナックバー、ラウンジなど、設備が整っている。

  • 場合によっては、宿泊代を浮かせる事ができる。

  • 駅は必ずと言っていいほどダウンタウンエリアにあるので、飛行機に比べたら街へのアクセスが楽。中には駅を出ればすぐダウンタウン、という場合もあるので、そういうところはとても便利。(NY、ボストン、シカゴ、サンディエゴ、ワシントンDC等)

アムトラックの嫌なところ
そりゃあもちろん、遅れる事ですよ!!
2・3時間の遅れならまだいい方で、5時間以上の遅れもよくあります。(と言っても、私が経験したのは最高5時間遅れなんですけど。)この"遅れ"さえなきゃあ、最高の乗り物なんですけどねえ。
それと、訪問先で車を借りようとした場合、わざわざ空港まで出向かなきゃいけないケースも有るって事が、ちょっと面倒。車なんか借りないよ、て人には関係のない話ですが。

利用のデメリット


  • 異常なくらいに遅れる場合も、多々ある事!!到着後の半日は、あまり重要な予定は入れられません。逆に、早く着くというケースもあるのですが、その場合はラッキー、という感じでしょうか?

  • 運賃が割高。ただし、USAレイルパスを使い、オフシーズンに旅行するなら、かなりお得。その他、キャンペーンや諸条件によるディスカウントで、かなり安く乗車できる場合もあります。

  • 駅が必ずダウンタウンエリアにあるといっても、街外れに位置している事が多く、少々危険が伴いがち。

こうして利点と欠点について述べてみましたが、これらは利用の目的・方法などによって変わるものです。要は、あなたの旅のスタイルに合うかどうか、メリットがあるかどうか、なんですよね。

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